ALTRAVANISHTEMPO(アルトラバニッシュテンポ)レビューしてみた

※一部2023年1月加筆しております。

9月も中盤を過ぎ、日中は残暑がありつつも秋の訪れも感じますね。

RUNPOYAにもウォーキングやランニングを始める方や再開される方などがいらっしゃっており、活動には良い時期になっているのかと感じます。

また、秋や冬のレースに向けての練習の時期の方も増えるかと思います。そんな今のタイミングで日常のランニングやトレーニング、そしてレースと使用できるロードシューズが最近リリースされました。店長もまだまだ十分とは言えませんが様々な距離やシチュエーションで使用しました。

総合距離も約200㎞程度踏んだシューズです。そのうえでかなりのおすすめできるシューズという事が改めて分かりましたので、是非ランニングシューズやレースに向けてシューズにお悩みの方なども含め、サイズ感、使用感、価格も含め御参考にして頂ければと思います。

アルトラバニッシュテンポ

ALTRA VANISH TEMPO(アルトラ バニッシュテンポ

価格:¥24,200円(税込)

メンズ・ウィメンズ展開あり

カラー:

メンズ White/Coral Gray/Lime

ウィメンズ White/Coral Gray/Yellow

 

スペック:
メンズ:約235gUS8(26㎝)約1cm単位で5g程度の重量差が出ます
ウィメンズ:約205gUS7(24㎝)約1cm単位で5g程度の重量差が出ます
スタックハイト:33 mm
ミッドソール:ALTRA EGOPRO
アウトソール:EVA RUBBER
アッパー:Breathable Engineered Mesh

 

 アメリカのシューズブランドALTRA(アルトラ)よりシューズ、VANISH TEMPO。ALTRAのロードシューズとして2022年8月新モデルになります。

VANISH TEMPO(バニッシュテンポ)は、アルトラのロードシューズのなかでは特にスピードトレーニングやレースのために作られたモデルといえます。

 それは軽量かつ、高い反発力、ナチュラルかつスムーズなロッカー構造を持つからです。形状やクッショニングは2022年4月にリリースされたアルトラ唯一のカーボンシューズVANISH CARBON(バニッシュカーボン)と同形状となりますがフィット感や走行している印象は別の印象のシューズです。

 カーボンシューズは特にスピードを追求するために作られましたが、このVANISH TEMPOは、一歩一歩を前進させるロッカー構造と、一歩一歩をクッションするアルトラEGOPROミッドソールフォームが高い反発力だけではなく快適なクッション性を発揮し、レースという限定した使用用途だけでなく、日常のランニングジョギングトレーニングというところで大変活躍できるシューズです。

 厚底高反発シューズにありがちなバランスの悪さ着地の不安定さはなく、反発力が強さによる足にかかる高負荷も限りなく低い印象です。

そんなアルトラの最新モデルのランニングシューズの、サイズ感、使用感などを含めレビューしたいと思います。

バニッシュテンポデザイン・機能

 ホワイトやグレーを基調としたアッパーにワンポイントのように明るいカラーを配色、アルトラのロゴも比較的控え目に配置されている印象です。

 明るい色と薄い色がベースという事でアクティビティにおけるシューズとしては、ウェアとの相性もよいですね。

 ワンポイントの蛍光色等は個人的にも気分を上げてくれますね。

アッパー周囲や先端は限りなくシンプルな印象です。昨今で多色や原色を使用する等のシューズもはやりますが、シンプルな中にスピード感柔らかさもあり非常にデザイン性も高いと思います。

 メンズ、ウィメンズで微妙な配色を変えている部分はあります。シューレースのカラーであったりですね。

 シューレースは少し伸縮性のあるシューレースですが、気分や好みによって変えるのもありかもしれません。実際店長は純正を使用してますが全く不満や不具合はないですね。

→2023/1 1000㎞弱走行してみて、やはりシューレースがややほどけやすい印象です。市販のシューレースへの変更もありかなと思います。

メンズ↓

ウィメンズ↓

ミッドソール(クッション)

 ミッドソールとはいわゆる「クッション」と呼ばれ部分の総称ですね。スタックハイトとはその全体の厚みを指します。前後でクッションの厚みに差が出るときそれを落差として「ドロップ」といいますが、ALTRAは特徴的な独自のゼロドロップ構造ですので前後差がまったくなく、これぞALTRAの”特徴であり良さ”であります。

 アルトラのロードシューズの中で新たに導入されているALTRA EGO PRO(アルトライゴプロ)というクッションを使用しています。このミッドソールの特徴としては非常にエナジーリターン(反発)の強い素材であり、かつ足に優しいクッション性を持っていることにあります。

 人によってはシューズを横からもって硬い、柔らかいなど指で揉んだり触る方などがいるかと思います。

 しかしながら注意としてそもそもがよこからの圧を想定されてなかったり、指でもむ程度の握力と足を入れて荷重がかかる力では全く違いますので、ぜひ足を入れて体感してください。そうすると皆さんが大体「やわらかい!」と表現します。

 反発が強いと足への負荷や接地時の不安定さを感じるのでは?と御思いのかたがいましたら…全く心配いりません。このクッションが安定かつ足に負荷をかけないクッショニングを実現しています。

 反発の強いクッションではありますが、足運びを楽にする推進力が出るという意味で過度な印象などはうけないというところでは比較的どのような場合のシーンや走力の方にもおすすめができると考えました

 厚みは33㎜とALTRAのシューズの中では最高位いわいるマックスクッションといわれてます。分厚いなと履いてみると接地感はしっかりとあります。

ロッカー構造

ロッカー構造と聞くと、転がる様にすすんでしまうんじゃないかなど、思い浮かべる方もいるかと思います。しかしながら、バニッシュテンポに搭載されている、「アクティブスタンスロッカー」は無理なく、気持ちよくすすませてくれる構造です。無理なくすすむので下り坂などでも問題なく、登りでもぐいぐい上るような推進力を生んでくれます。

アウトソール

アウトソールは足の形に適切に配置されています。今ご自分の履かれているシューズ(ALTRAではブランドでしたら)と比べてみてもらうと一目瞭然で違うのが分かります。アルトラらしいシェイプ構造とソールが分かりやすいシューズでもあります。親指から踵までがちゃんと直線になっています。本来足があるべき姿となっているのが分かりますね。

アウトソール形状足のアーチ部のみが一部ないですね。アウトソール自体は硬さや柔らかさは気にならないですが、実際滑るような感じもないです。

ここで一番気になるのが摩耗度ですよね!

次の画像が店長が約200㎞程度使用したシューズのアウトソールです。

50㎞程度までは刻んで5、10、20、30、40と様々な距離や速度で走行しています。上り坂や下りなども積極的に走ってはいます。反発の強いレース用といわれると寿命が気になるところですが、クッション性も含めアウトソールもほとんど摩耗していないですね。

さらに次の画像が店長が約1000㎞程度使用したシューズのアウトソールです。(2023/1)

主に3分台~5分30秒/㎞で50㎞以内の距離で使用しています。写真は未使用品と並べています。(2023/1)

↓約1000KM使用画像

また、フォームも約1000㎞も全体的につぶれへたる印象はなく1~2㎜程度の沈み込みのみです。(2023/1)

アッパーの割けなどもないですね。(2023/1)

アッパー

 アッパーとは靴のクッションより上側の部分、いわゆる足を覆っている部分ですね。

 カーボンプレート搭載の別シューズのバニッシュカーボンでは限りなく薄く軽く、フィットを出していましたが、バニッシュテンポでは印象ががらりと変わります。

 柔らかく軽く伸びるようなメッシュアッパーです。フィット感はあるのに窮屈さは感じさせません。この軽い伸縮性が、俗にいう”足幅の広い人”が履いても全く窮屈ではないと感じる秘訣ですね。とにかくフィット感はあるので足がクイックに動いている感じがします。

 店長個人的なおすすめは靴下(ソックス)は薄めでも中厚程度でもよいですが中厚なソックスの方がよりアッパーとのフィット感を感じれるかと思います。

ヒールも柔らかい印象ですが、ホールド感は増した印象で踵をしっかりと包んで固定してくれます。

シュータン

いわゆる靴のつばですね。

シュータン自体は柔らかい素材かつシューレースを締め上げる部分には気持ち部分的に厚みがあり、こちらもフィット感がある中でも干渉的に役割を果たしてます。なのでシューレースを絞めても足の甲で違和感を感じることはないです。

フットシェイプ構造

 ALTRAのシューズはよく「幅広」と形容されることがあります。実際に幅が極端に広いわけではなく、「足の形状になっているシューズである」というのが正確かと思います。つま先部分のトゥーボックス部分は広く作られており指が自然な位置にくるようになっています。

ALTRAのシューズには「オリジナルフットシェイプ」、「スタンダートフットシェイプ」、「スリムフットシェイプ」と三段階のシューズの形状があります。

 こちらのシューズはフットシェイプ構造が三段階あるうちの、一番細身スリムシェイプになります。このフットシェイプ構造が前型種のシューズであるバニッシュカーボンが良い意味でかなりフィット感やシューズとの一体感が強い印象でした。

 そこでバニッシュテンポもフィット感が強かったり最悪、最悪窮屈な印象が出るのかな?と思いきや!

 スリムフィットでありながらアッパー素材の柔らかさもスリムフィットとという細身の印象は全くないくらい心地よく足が収まります。ただ、他のモデルと比べフィット感は強いのは感じます。

実際に店頭でもは”足幅が広い”方々に足通ししてもらうと「これスリムなの?」と驚かれるくらいです。

バニッシュテンポサイズ感

 ランニングシューズを選択する際には足の実測より1.3㎝程度大きく選択するのがよいといわれます。

バニッシュテンポに関しても同様ですが、スリムという点もあるので0.5程度アップする方もいらっしゃいますが、1cmなどの過度なサイズアップは不要な印象です。

 ただ間違えていけないのはあくまで足長に適したシューズ履くことが重要です。シューズも本来の動きができず、自然な走り方や歩き方にはならない可能性があります。特にロッカー構造がしっかりとしているシューズですので足長に適しているこ都が重要です。

今は履かれているランニングシューズや普段靴が適正なサイズを測れており、足先に余裕があるようでしたら、同じサイズ感や一つ大き目を選択というのが良いかなと思います。何度も言いますがが足の全長をしっかりと合わせる事が大事ですので、足の横幅がきついといってどんどん大きな靴などを履くとトラブルにつながるので注意してください。

例)

店長足の実測約26.8㎝ 

TORIN5 28㎝(スタンダートシェイプ)

TORIN6 28㎝(スタンダートシェイプ)

VANISH TEMPO 28.0㎝(スリムシェイプ) を使用

ESCARANTERACER 27.5㎝(オリジナルフットシェイプ)

ESCARANTE2 27.5㎝(オリジナルフットシェイプ)

 

※左右の足の全長が違う方は大きい方の足に合わせるのが無難です。

 

バニッシュテンポ使用感

・気持ちよくすすませてくれる推進力

・ストライドも自然無理なく広がるがピッチ走法に特に優れている印象

・反発力は強いけど足への負担や疲労感は少ない

・履き心地の良いフィット感と足との一体感

・着地時の高い安定性

・かなり自然にミッドフットで踏むことができる

・さわやかかつスポーティなカラーリング

この辺を店長が思うバニッシュテンポの大好きな点です。

購入されたかたの声としては

・すごく足が速くなる

・スリムと聞いてアルトラらしくないかと思ったけどそんなことない

・厚みがあると不安定になるかと思ったけどすごく安定してる

・自然にミッドフットになる

・勝手に転がっていくようなことはない(ロッカー構造が)

・トレーニングとレース両方に使える

・無理なく足を速く動かせる

こんな人にすすめたい

・日常のトレーニング、レースシューズを見直したい方

・ジョギングからワンステップ上げたいなと思ってる方

・アルトラのシューズのフィット感が緩いと感じてしまっていた方

・スピードを上げた練習もしてみたい方

バニッシュテンポまとめ

アルトラ?と聞いてもピンとこない方も多いかもしれませんが、実際に履いてもらうとランナーから支持をうけるにはこの様な理由があります。

 日常のランニング・トレーニング・レースシューズというところでお悩みの方にまさに一足で解決アルトラらしいフットシェイプやゼロドロップ、人間が本来の自然な走り方のミッドフットによる着地とリリースができるシューズです。

自然な走りや歩きを体現することは、ケガしないことであったり楽しく続けることに繋がります。そのためには「靴にあわせた足」になってはだめです!「足にあわせた靴」をちゃんと選び履いて頂ければと思います。

これまでALTRAのシューズを知らなくても是非、今からでも自然な走りや歩きを体感できる子のシューズをおすすめさせて頂きます。

 

 

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